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フトン篭の摩擦係数

 地すべり末端に押え盛土をして,土留め工としてフトン篭を施工する場合,あるいはフトン篭だけですべりを抑制する場合などは,当然すべり面には触らないので,フトン篭はすべり面でない,元々の地面に接して設置されることになります.
 考え方はいろいろあるでしょうが,地すべり対策工(押え盛土)の一部と考えて,土質定数はすべり面の値をそのまま用いるという方法があります.安全側の値と言うことになります.
 フトン篭設置位置付近でボーリングをやっていて,N値が得られているのであれば,それを用いて摩擦係数を算出すると言うことも良いと思います.
 また,単位体積重量は,地すべり対策で一般に用いられている地すべり移動土塊の値,18kN/m^3を用いるのが普通のようです.これも安全側になるようです.篭工での詰石材の使用量(m^3)は,篭容量の0.95となっていますので,19kN/m^3以上の詰石材を使えば大丈夫と言うことになります.

以上

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