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#2041 トンネルと地すべり
トンネルと地すべり
トンネルと地すべりの関係は，三次元的に考える必要があります．
大きく分けるとトンネルと地すべり移動方向が平行な場合，直交す
る場合の二つの場合があり，さらに，トンネルが地すべり土塊中に
突っ込む場合と地すべりの下を通る場合に分けられます．
いずれにしても，トンネル天端とすべり面が2D(掘削幅の2倍)以
下であれば，トンネル掘削の緩みによってすべり面の強度が低下す
ると考えます．
体系的に具体的な方法を述べているのは，旧道路公団の設計要領
第一集土工編（平成10年5月)の参3-27から28にかけてです．NEXCO
の設計要領でも引き継がれていると思いますが，確認していません．
関係する文献は次のものがあります．
板垣治，1981，トンネル坑口周辺の地すべり対策(1) ．トンネルと
地下，12巻，10号，37-43．
板垣治，1982，トンネル坑口周辺の地すべり対策(2) ．トンネルと
地下，13巻，1号，47-55．
奥園誠之，1997，トンネル坑口の地すべり対策における安定解析条
件の考え方．地すべり技術，23巻，3号，15-21．
高速道路技術センター，1996，トンネル掘削を誘因とする地すべり
対策に関する基本権島報告書．