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鋼矢板で囲めないかという点についきまして,問題点は2つあると考えます.

まず,囲む範囲を決めなければならないということです.放射能に対する基準あるいは規定におきまして,現行では不十分であると考えます.また,既に漏れ出した放射能を無視し,根源の炉の周囲だけ囲むような“切捨て”も仕方のないことでしょうが,一般人はそうは思わないでしょう.無論,費用があれば,放射能汚染地域をほぼ囲うことができますが,経済性,そして被災者の皆様方のことを考えると難しいと言えます.ちなみに,現場作業での放射能汚染(体に付着)を軽減することも,現状可能です.

<引用>

放射線防ぐフォークリフト 三菱重工
三菱重工業は19日、放射線を遮断する操縦室を備えたフォークリフトを報道陣に公開した。

福島第1原発のがれき撤去のために開発した。放射線を遮る機能は戦車などでは一般的だが、フォークリフトでは
世界で初めてという。フォークリフトが公開されたのは同社の相模原製作所神奈川県相模原市)。

原発事故後に東電が依頼したのを受け、約1カ月という短期間で開発。すでに1台を納入している。
厚さ10cmの鋼板でキャビンを覆い、窓ガラスも厚さ23cmの鉛ガラスを使用。
作業中に浴びる放射線量を50分の1以下に低減するという。
http://photo.sankei.jp.msn.com/highlight/data/2011/05/19/19forklift/
http://photo.sankei.jp.msn.com/~/media/highlight/2011/05/19/18Z20110519G...

問題となるもう1つの点が放射能それ自体です.止水剤は水を止めるために作られたものであり,対放射能性はありません.岩盤に亀裂が存在すれば,そこから漏れ出さない保障もありません.それから除染とは「体やものなどに付着した放射性物質を水で洗い流すこと」を意味し,除染後は汚染された水が残るのです.この放射性物質を含んだ水は,現状で(外部に漏れ出さないようにして)放置するしかありません.もちろん,処理して害の少ない物質にすることも可能でしょうが,それをするのにどれだけのエネルギーと時間とお金を要するのやら・・・.

つまり,結局のところ,問題を先送りにしている現状と何ら変わらないのです.もちろん,何かしようとする気持ちは重々に伝わっておりますが,(憶測ですが)原子力反対派の専門家にしてみれば,「後処理できないものを使うことは理解できない」でしょうね.膨大なエネルギーを生むということは,それだけリスクを負うということであり,目先の損得で他人を巻き込む現状を打破しない限り,歴史は繰り返されるでしょう.

今,できることがあるとするならば,将来子供たちが大人になったとき,負の遺産を残してしまうのではなく,我々現在の大人が今後どのようにすれば負の遺産を生み出さずにに済むのか,1人1人が考え,国境を越え,みんなが協力することではないでしょうか.

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