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お世話になっております。
コンクリート標準示方書2007年版[施工編]へのご質問ということで、
コンクリート委員会より回答をいただきました。

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【回答】
 コンクリート標準示方書[施工編]へご質問をいただき、ありがとうございます。

 
従来のスランプの指定は、どこの時点の値であるかがはっきりしていないところが問題でした。JIS A 5308「レディーミクストコンクリート」では、荷卸し時のスランプ値を規定しています。従来のコンクリート標準示方書施工編では、打込み時のスランプ値を規定していました。国などが出す工事発注図書には、どの地点のスランプかは明記されていません。

さらに、それらのスランプの値が中央値なのか、最低値なのかの議論もありました。通常はJIS A 5308も工事発注図書も従来の施工編も、中央値を示していて、検査の時にはその値に「±○cm」という許容幅を持たせていました。

こうした状況で、荷卸し時のスランプ値は許容幅の範囲を満足しているものの、時間経過やポンプ圧送にともなって打込み時にはスランプ値が低下してしまっている、というような状況も多発していました。さらに、それを回避するためのJISで決められた許容幅の上限ぎりぎりのスランプを要求する、いわゆる「スランプ値の上限指定」等の行為にもつながっているわけです。

今回の改訂では、これらの状況を改善するための提案をしています。ただし、発注者の工事発注図書や共通仕様書には、まだ2007年版の施工編の考え方は反映されていません。

以上のようなことについては、示方書の講習会でも説明しましたし、土木学会コンクリートライブラリー129「2007年版コンクリート標準示方書改訂資料」のp.73〜に詳しく記述されています。

今後も、コンクリート標準示方書の質を高めていきたいと存じますので、お気づきの点がございましたら、ご連絡下さいますよう、お願い申し上げます。
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以上よろしくお願いいたします。

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