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#991です。

営利企業と、公営企業や公的事業のお説、建前としては全く異存ありません。しかし、実のところはどうでしょうか。
営利企業の存在目的は、株主の利益です。株主に利益をもたらすためには、利潤を追求しなければなりません。利潤というと何かアコギなものだと思われがちですが、そうではありません。中谷巌氏の「痛快!経済学」によれば、「リスクを取ったことに対する報酬を利潤という」ということです。営利企業の経営者は、利潤を得るためにリスクを取らなければなりません。福知山線で言えば、リスクを取ることとは、電化し、複線化し、207系という新型車両を大量に投入し、JR東西線を介して片町線(学研都市線)と直通運転し、等々、という、多額の投資を伴う経営戦略をとることです。この投資に対して収入が見合わなければ、投資を回収することができず、企業は損失をこうむることになります。これがリスクです。これを履き違えて、ATS-Pの導入なり運転マニュアルの遵守なりを怠り、乗客を危険にさらしたのが今回の問題であって、これはその企業(の上層部)がリスクの対象を外部に押し付けたという、経営戦略の間違いです。
リスクを取るということは、失敗の可能性があるということです。失敗すれば、その営利企業の取締役は首を切られます。また、その企業に故意に損失を与えるような戦略をとれば、株主代表訴訟の対象になるばかりか、商法の特別背任という立派な犯罪になります。
一方、公営企業や公的事業の目的は、国民全体の利益(公共の福祉)です。ここは異論ありません。では、何を以て国民全体の利益とするかといえば、実は何人も明確に定義できません。公営企業は、安全をおろそかにしようが、赤字を垂れ流して税金投入を受けようが、どう考えても乗客が見込めないところに過大な投資をして新路線を建設しようが、何ら責任を問われません。これまでに、旧国鉄に限らず、苫東だの、りんくうだの、無責任経営を続けて国民の血税をドブに捨てるようなまねをした公営企業は、枚挙に暇がありません。
旧国鉄が民営JRよりも安全性重視という点でまさっているということも、決してありません。なぜなら、速度超過によって脱線するというのは、運営主体が何であるかに関係なく、物理的な帰結であるからです。
もっと言えば、特攻隊などという、人命も戦力も効果も全く度外視した作戦をとって、国民を不幸のどん底におとしいれたのは、公的主体の最たるものであった旧日本軍です。

>最近、新聞等を見ると、漸く私と同様の意見も取り上げられるようになり、喜んでいます。
新聞等の言説を真に受けるのは、決して賢明な選択ではありません。福知山線の事故現場で、事故車両に閉じ込められた乗客の救助を求める必死の叫びをヘリコプターの轟音でかき消したり、周囲の空き地に勝手にクレーンを持ち込んで夜な夜な投光器で住民の安眠を妨害したり、煙草の吸殻やゴミを撒き散らしたりしているのは、他ならぬ新聞等の記者、いわゆる「羽織ゴロ」と呼ばれる、人間のクズ同様の連中です。そのようなクズどもが、発行部数や視聴率などを稼ぐために、被害者の傷口に塩を塗るようなマネをして、それを適当に加工して垂れ流している情報が、新聞等の言説です。

さらに言えば、このような人間のクズどもが提供する情報であっても、太平洋戦争中の「大本営発表」のような公営の嘘っぱち情報よりは、ずっとマシです。もし、報道機関が全て公営になったら、大本営発表が復活するだけで、国民全体の利益には決してつながりません。

とにかく、公営は民営よりも安全に注意を払うはずだなどという幻想から、早く脱却して下さることを、切に望みます。

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