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 Proctorの原理は乾燥密度(ρd)と含水比(w)との関係に、最大乾燥密度(ρdmax)と最適含水比(wopt)が存在することです。土の剪断強度は、構成される土粒子が形成する骨格が受け持ち、間隙水は受け持たないため、締固め特性を式(1)により、ρdに換算して管理します。
 ρd=ρt/(1+w/100)・・(1)
 ここに、ρt:湿潤密度[Mg/m^3]
     w:含水比[%]
     w=mw/ms
     ms、mw:土粒子・間隙水の質量[g]
 飽和度(Sr)は、式(2)で定義されます。
 Sr=100×Vw/Vv
 ここに、Vv、Vw:間隙、間隙水の体積[m^3]
     定義どおりでは0≦Sr≦1ですが、粘土の場合、「足立:土質力学」などにより極性を有する間隙水の密度が1.6Mg/m^3になり、Srが1を超える場合もあります。
 すなわち、ρdは、Sr=0で間隙は空気などの気体だけの状態での密度です。
 現場締固めでは、通常、締固め時の含水比を、下記の強度、圧縮性、透水性の観点からwoptより大きめにして所要の締固め度を得ます。
強度、剛性:締固め時は、土はsaction(負圧)が発揮される不飽和(0≦Sr<1)であり、飽和することによる強度や剛性の低下に伴う沈下や破壊を抑えるため、湿潤側で締固めを行う。
透水係数:透水係数は、間隙の寸法、特に大きな間隙によって決まり、飽和度が大きくなると透水係数は大きくなる。締固め材を遮水構造として用いる場合、小さな透水性を得るために、締固めを均質に行い、飽和度上昇による透水係数の上昇を抑える必要がある。湿潤側で締固めを行うと、水が潤滑材の役割を果たし、比較的、均質な状態となる。

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