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 コンクリートの中性化について
 コンクリートの中性化そのものがコンクリートの強度低下に影響するかどうかということは、良くわかっていないものと思われます。中性化はセメントの水和反応物が化学変化して別の物質にかわることで、細孔構造の変化も伴うが、それらの変化のために強度も低下するという説と、炭酸カルシウムの生成と細孔構造がより密になり強度が増すあるいは変わらない、という説もあるようです。しかし、中性化すると鉄筋が錆び(中性化が進行した部分でしか錆びないのではなく、重要なのは、pH11まで低下すると、まだアルカリ性であるにもかかわらず、pHが低下しただけで鉄の表面の不働態皮膜が破壊され錆び始める)その膨張によってひびわれが発生して劣化してしまうので、中性化そのものが強度にどのように影響しようと関係なく、劣化してしまうのです。中性化そのものだけの影響と言うのは云々しても意味が無いと思います。
 コンクリートの対衝撃性について
 コンクリートはそもそも衝撃には弱いものです。たがねとハンマーで衝撃を与えたとき、鉄よりもコンクリートの方が砕け易い。コンクリートという材料の特徴は圧縮強度が大きいということで、特に静的荷重をその塊全体で受けたときは、その特徴を存分に発揮するのです。また鉄筋と複合して圧縮はコンクリート、コンクリートにとってにがてな引っ張りを鉄筋が受け持つという鉄筋コンクリート構造物として機能を発揮します。他には圧縮強度が大きい特徴を生かしたプレストレストコンクリート構造物としてその機能を発揮します。ひびわれなどの劣化はその特徴を損ない構造物として機能しなくなる、という観点から設計、施工、維持管理を行うのです。衝撃がかかる恐れがある構造物には、守るための緩衝対策を行うのが普通です。たとえば、道路に隣接している重要構造物の場合はその構造物の車道側にガードレールを配置するとか。もちろんある程度の対衝撃性はあり、劣化によってますます対衝撃性が無くなるのは当然です。
 

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