H29道路橋示方書下部工編の直接基礎支持照査について

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従来の直接基礎の支持力照査の方法が変わり、「鉛直荷重に対する支持の限界状態1」の照査をするようになりました。
ここで、基礎底面に作用する合力Frを算出するのですが、その過程の値「h」と「Hu」の算出にあたって困っています。
Hu=CB・Ac+V・tanΦBの算出にあたり、表-9-5-7を参照するのですが、「土とコンクリートの間に栗石または砕石を敷く場合」だとCB=0,tanΦBを使うことになります。
ここで、基礎地盤が粘性土の場合、φB=0になり、Cは表-9-5-7より0となって、Hu=0となります。
すると、hを算出する式 h=H/{(Hu/V)Qu}は分母がゼロとなり計算不能になってしまいます。
分母がゼロになる計算式を定義するはずはありませんから、便宜上Φ=1度とか2度の値として計算すると、最終的に算出されるFrの値がマイナスの値となってしまいます。
このような場合にはどうしたらよいのでしょうか?
どなたかご教示願います。

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

粘性土は土だからφB=0.6,C=0でいいんじゃないですか。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

ご回答ありがとうございます。
今回のケースだと、基礎底面の地盤は粘土層で、せん断特性はC=25kN/m2,Φ=0の地盤です。
で、構造物の基礎処理として砕石層を設けています。
したがって、表-9.5.7の2行目「土とコンクリートの間に栗石又は砕石を敷く場合」に該当し、ΦBは「tanΦB=0.6又はΦB=Φの小さい方」CBは「CB=0」と定められています。
そもそも粘土でΦ=0なのに「tanΦB=0.6又はΦB=Φの小さい方」を使えと書いてあるのが理解できません。
それとも、基礎砕石層のΦを使えということなのでしょうか?

ユーザー 匿名投稿者 の写真

P215の解説に粘着力を考慮しない理由を書いてあります。
また、ここでいう粘性土のφはCUB試験から求められたものなので、通常の土圧設計で用いるφとは違います。