土木への質問

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ユーザー 匿名投稿者 の写真

新聞やテレビ等に出てくる「土木」は公共工事ばかりですが,実際のところ「土木」ではどのようなことをしているのでしょうか?

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

三省堂国語辞典によると、公共事業とは
?行政主体、または私人によって行われる公共の利益を目的とする事業。公益事業。
?国や地方公共団体が財政資金により行う事業。
YANAGIさんの定義が?であるならば、電力・ガスなどの民間会社によって行われる設備形成などの土木工事が公共工事以外の工事に該当。
ただし、定義?では、そのようなものも公共事業に含まれてしまうため、それ以外に何があるかを示すのは困難。
と思います。

ユーザー 井上 直洋 の写真

 「土木」をその事業で形作る設備(社会資本)の面から見ると、皆さんの日常目にするものとしては、道路、橋、鉄道、河川の護岸などがあり、日常生活に関連するものとしては、上下水道、電気、ガスなどが上げられます。これ以外のものとしては、ダム、砂防設備、港湾、空港などほとんどの公共、複数の人々の生活に共通して使われる設備を「土木」では作っています。
 これを、仕事を依頼する側から見ると国、県、市町村が国民の税金を利用して公共投資として行う公共工事と電力、ガス会社やJR、私鉄各社が民間の設備投資として行う公益事業の2つに大別されます。
 各の1年間の設備投資額を比較するとそのほとんどを公共工事が占めることから、「土木」イコール「公共事業」という表現が一般的になっていると思われます。

ユーザー 中川 義也 の写真

私の守備範囲は都市交通分野です。
道路整備計画とか、公共交通の連携とか。
交通は、都市生活の基盤となる部分ですので、河川整備や上水道の整備と同じように、土木分野の人が伝統的に担当しています。
でも、最近は業務の幅が広くなり、ITS分野の話が必須になったので、警察の方を含め、電気設備関係の方や情報システムの方との共同作業が増えています。
(一般の方向けにこういう話をするのは難しいなぁ、「守備範囲」、といってもわかってもらえるのかどうか。)

ユーザー 中川 義也 の写真

土木の仕事は公共工事だけでなく、民間発注もあります。
但し、仕事の内容が内容だけに、「公益性」の高いものが多いでしょう。

民間発注の例を挙げてみると、
・工場施設:製鉄所建設のための地盤工事
・電力会社:ダム、発電所、燃料タンクの基礎工事
・都市開発:民間デベロッパーの発注工事
・観光開発:箱根ターンパイクなど私道の開発。
・ごみ処理:民間ごみ処理場の整備
のような公益性の高いものから、

・あなたの家のガス管・上下水管などの本管への接続工事
・お家の庭の造園工事(池を掘る、築山を作る)
など個人の仕事まであります。

まあ、これは国の制度によって代わると思います。
貴族・地主制度が残っているような国では、
地主が道路やダムを作ることになります。
日本は土地私有制を敷き、土地保有に対する徴税をインフラ整備に充てているわけで
どうしても国からの発注、すなわち公共事業による土木事業が多くなるのではないでしょうか。