港湾工事における二重式締切壁体内の残留水位について

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港湾工事において、鋼矢板二重式締切矢板の設計を行っています。
二重締切壁体内(中詰土)の水位の設定について、質問があります。
国土技術研究センター発行の「鋼矢板二重式仮締切設計マニュアル」では、壁体中の水位は、内水位と外水位の平均高さを標準水位として考慮すると記載されています。この設定根拠として、同マニュアルには以下のよううに解説しています。「壁体内の水位は、河川水位や降雨等の水文条件および基礎地盤や仮締切の構造によって変化する。これらの条件を考慮して2次元有限要素法による浸透流解析を行ったところ、壁体内の水位の上限が内水位と外水位への平均高さ程度になることが明らかになったことから、壁体内の水位は内水位と外水位の平均高さを標準水位としてよいのものした。」。ここで、浸透流解析の外水位の設定条件は、72時間(3日間)で「水位ゼロ→水位上昇→一定→下降→水位ゼロ」としています。

港湾工事において二重締切を行った場合、外水位は海水面となり常にLWL(朔望平均干潮位)以上になります(決して水位がゼロにはならない)。そこで、鋼矢板の検討を行う場合、壁体内(中詰土)の水位は、LWL(朔望平均干潮位)以上とすべきで、LWL+2/3*(HWL-LWL)と設定すべきと考えますがいかがでしょうか?
説明が長々となりましたが、海水に面した二重締切壁体内の残留水位の考え方について、アドバイスをお願いします。また、アドバイスの根拠となる資料もご教示いただければ幸いです。
よろしくお願い致します。

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