耐久性照査における鉄筋応力度の制限値σsl1について

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ユーザー 匿名投稿者 の写真

開削トンネルの耐久性照査についてです。
2016年制定トンネル標準示方書【開削工法編】P72に示されている解説表2.8.1のひび割れ幅の検討に関する鉄筋応力度の制限値σsl1についてですが、”常時湿潤環境”では、制限値が σsl1=100N/mm2となっています。
一方で、2017年制定コンクリート標準示方書【設計編】P149では、”常時湿潤環境”では、制限値が σsl1=140N/mm2になっています。
トンネル標準示方書とコンクリート標準示方書で、同じ”常時湿潤環境”であるのに値が相違するのはトンネルの施工性?とか踏まえて制限値を変えている(低くしている)のでしょうか?
正誤表には何も記載は有りませんが、コンクリート標準示方書の解説を読む限り、トンネル標準示方書の方の制限値が誤りなのかなとも感じています。

コメント

ユーザー 中筋 智之 の写真

 ひび割れ幅の検討を省略できる部材における永続作用による鉄筋応力度の制限値(σsl1)は、2012年制定コンクリート標準示方書【設計編】p145に拠ると"常時湿潤環境(土中部材など)"では、
σsl1=100N/mm2です。
 私は主にshield工法を専門にしてきましたが、トンネル標準示方書は、1996,2006,2016年と10年に1回改訂されてきました(ので、2012年制定コンクリート標準示方書が踏まえられています。)。