水中ポンプ運転時に流れる電流値について

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水中ポンプの選定は各ポンプの性能グラフに対象流量と揚程を当てはめて行いますが、流量と全揚程、選定したポンプの性能から求まる効率から出力や電流値を試算すると、選定したポンプの定格値(出力や電流)を上回ることがあります。
このような場合には実際に運転すると不具合がでるでしょうか?それとも、計算は余裕が含まれているので、流量と揚程から選定しておけば問題なく運転できるでしょうか。

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

 水中ポンプ選定の押さえるべきパラメータは流量、揚程、流体の仕様(状態)です。
 上記三点が押さえられていれば、通常運転に支障は生じません。

 ポンプの性能表に記載されている効率は全ての運転状況で一定の数値ではありません。

 加えて、水量、流速が変動すれば当然抵抗値も変動します。

※ 起動、停止、連続運転、並列に関しては、その他の条件を加味する必要がある場合もあります。

ユーザー daipon の写真

返信ありがとうございます。
現在、定格値を上回る電流が流れ(過電流)、電磁開閉器が焼付いたりサーマルトリップなどの不具合が生じています。
異物の混入も見られず、負荷が少なすぎるなどでもなく、通常の運転でこのような症状が現れるのですが、何か考えられる原因があるでしょうか。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

 過電流が流れれば、サーマルが働いたり、開閉器が焼き付くのはごく当たり前の現象です。
 (サーマルは、過電流及び焼損を防止するための保護装置です)

 ポンプ電動機過電流の主な原因を以下に示します。

 1.過負荷
    多くは軸受け廻りの損傷。焼き付き、固着、破損等損傷

 2.短絡・漏電
    電動機室へ漏水したり、コイル巻線の一部が焼損

 3.不適な使用状況
    締め切りに近い運転。適正使用温度条件外。露出運転。
  運転温度が上がると電気抵抗が減り電流値が上昇します。
  設計が不適切だとよく起きます。

 4.極希ですが、欠相

 設置時から現在までの電流値の変動経緯及び運転時の変動挙動を明確にし、プラント電気の判る方、又はプラント機械の方に見ていただけばすぐ解決すると思います。

 追伸。
 今回のような具体的事案の質問をなさるなら、起きた症状だけを言い立てるより設置時からの変動を時間に従い、なるべく正確に記述するほうがより解決が早くなります。
 開閉器が焼損したのは、その特性がサーマルとの組み合わせに適合していない可能性もあります。加えて、過電流が続きサーマルが作動したときに直ちに点検調査していれば開閉器の焼損は防止できた可能性もあります。焼損は場合によっては大事故を起す原因にもなりますので、そのために様々な保護装置を設置しているのです。その保護装置が繰り返し作動したときには、単に復帰するのではなく、その原因追及と対策を早急に行なう必要があります。

ユーザー daipon の写真

返信ありがとうございます。

管理者に聞き取りしてもう少し時系列の整理等を進めたいと思います。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

追伸
 あ、それと、第一回目の返信 >負荷が少なすぎるなどでもなく

 から、過電流の第一要因である過大流量は考慮から外しています。

 当初設計が不適切(配管を含)な場合や使用方法の変更や配管の変更などで抵抗が減り、想定流量より 『流量が増加すれば』 、想定より必ず大きな電流が流れます。(原則として、エネルギー量=1/2流量×流速^2≒電流量)
 この場合にはポンプ仕様範囲内の場合には手元又は供給先流量調整弁で調整しますが、仕様範囲から逸脱した場合にはポンプ能力を下げないと様々な弊害を引き起こす場合が多いです。ポンプ能力の変更は電動機能力の変更又はブレード(羽根)の変更で対処します。
 電動機能力の変更は三相交流電動機の場合周波数変換、直流電動機の場合抵抗器により行なうことも可能です。

今回質問者の趣旨からは外れますが 『水中ポンプ運転時に流れる電流値について』 で検索された場合の利便を考慮して付加します。