耐震性能照査編における曲げ降伏について

セクション: 
|
ユーザー 匿名投稿者 の写真

コンクリート標準示方書 耐震性能照査編 3.4限界値の算定 にて
「部材の降伏変位は,部材断面内の鉄筋に発生している引張力の合力位置の鉄筋が降伏するときの変位として求めてよい」とありますが,耐震照査例の1章も最外縁鉄筋の降伏で計算しているような気がします。新しい方法なので具体的な数値を示していただけないでしょうか。
中立軸位置,合力重心位置など

また,他の変形角の算定に当たって具体的な数字が示されていないので,照査方法をチェックできません。よい具他的な例示をしていただけないでしょうか?
唯一,チェックができるpp.45の終局変位に相当する部材角は誤りのようです。
本文中の数値を使うと0.062になります。

コメント

ユーザー Hon の写真

p45(解4.2.11)式の部材角は、
θn=0.041+0.1×(1−1796/2274)=0.062
ではないかということですね。

「具体的な数値を示して欲しい」は私も同感です。せっかくの例題なのに計算過程を追えないので、本例題を参考にして実務に適用できる自信がありません。

例えば、「δm0:最大荷力点の躯体部分の変位」ひとつをとってみても、どうやって計算するのか分かりません。
具体的に計算式と数値を示して欲しいと思っている実務者や学生は多いと思いますが、いかがでしょうか。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

この例題についていろいろ検討しました。
引張鉄筋として定義されているのは,Ast=5559m2のようです。
つまりこの例題は,枠書きの3.4の(1)「部材の降伏変位は,部材断面内に発生している引張力の合力位置の鉄筋が降伏するときの変位としてもとめてよい」と一致していないと思われます。
これが私の誤りで有れば申し訳ございません。

性能設計なので例としてはかまわないかもしれませんが,本示方書がモデルコードとしてでている以上,最初の照査例はモデルコードとして示す努力が必要だと思います。