鉄筋継ぎ手について

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鉄筋継ぎ手について
高さ7m
壁厚35cm
鉄筋D19(SD345)をラップ継ぎ手で施工したいのですが圧接継ぎ手でなければだめでしょうか
コンクリート標準示方書を読みましたがわかりません
よろしくお願いいたします。

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

高さと壁厚しかわからないので(配筋図、荷重条件等が不明のため)、一般論でのコメントをします。

 鉄筋の継ぎ手は、鉄筋相互間の荷重伝達が十分に行われることが必要かつ十分な
条件ですから、ラップ継ぎ手(いわゆる「重ね継ぎ手」と同じと理解しました)で
あっても、十分なラップ長があり、かつ配筋周辺に十分にコンクリートが行き渡る
のであれば、問題ないと思われます。

 ご質問の背景を想像するに、発注者からの図面では圧接継ぎ手の示法がなされて
いるものの、何らかの理由で「ラップ継ぎ手」にする必要が出てきたということで
しょうか。
 しかし、そもそもの図面にそのように記されているのであれば、高い信頼性を要
求される配筋か、またはコンクリートが回りにくい条件なのではないでしょうか。
 いずれにせよ、発注者に変更の理由を説明し、許可を取ることをお勧めします。

ユーザー 24858 の写真

図面の前提となる設計内容を確認する必要があります。

例えばその壁が鉛直荷重を受け持っており、地震時にもその鉛直荷重を支える機能が期待されているとすれば、一般には重ね継手(質問にある「ラップ継手」のこととします)は避けるべきです。それは以下の理由によります。
鉄筋コンクリートの鉛直部材を水平方向に交番載荷すると(地震荷重を受ける場合の摸擬)まずかぶりコンクリートが剥落し、さらには主鉄筋の内側のコア部分のコンクリートも圧壊します。
重ね継手はこのかぶりコンクリートの剥落の段階で、鉄筋に期待される引っ張り力の伝達機能は完全になくなってしまい、構造物全体の崩壊に結びつきかねない状況が生ずる可能性があります。