変形係数の意味

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駆け出しの地質屋です。

どなたか「地盤の変形係数」について御教授願います。

1.「地盤の変形係数」は、求める方法によって、得られる値が異なりますよね?
 今、多層地盤の即時沈下量の計算のために、変形係数が必要です。
 手元にあるデータは、柱状図とN値のみです。
 この場合、計算に用いる変形係数は、E=700Nで推定した値でしょうか?

2.そもそも、変形係数について知識が乏しいので、
 変形係数について詳しく書かれた書籍があれば教えてください。

以上、よろしくお願いいたします。

コメント

ユーザー 中筋 智之 の写真

1.「道示[下部構造編]1)」による変形係数E0の推定法を以下に記す。
・平板載荷試験の繰り返し曲線から求めた変形係数の1/2
・孔内水平載荷試験による
・一もしくは三軸圧縮試験から求める
・N値よりE0=2800N[kN/m^2]で推定
 「建築センター:基礎指針2)」によるとE0=700N[kN/m^2]=7N[kgf/cm^2](重力加速度有効桁数を1とし、10m/s^2)となることが、「地盤工学会:N値とc、φの活用法」に記されている。なお、供用期間の圧密沈下量算定式が「道示[下部構造編]」に記されている。
2.参考文献1)「日本道路協会:道路橋示方書[下部構造編]、2002.、p255
2)日本建築センター:地震力に対する建築物の基礎の設計指針、1984.
3)(社)地盤工学会:N値とc、φの活用法、1998. 、p73

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ありがとうございます。

先ほど、参考文献3を探してきましたので、
まず、勉強します。

またよろしくお願いします。

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1について
『道路土工 軟弱地盤対策工指針』p.36に変形係数の求め方として"E50=6N+10(kgf/cm2)”が示されています。(ゆるい砂層や砂質土層に適用)
ほぼ700N(kN/m2)ですね。

『柔構造樋門設計の手引き』http://www.jice.or.jp/tosho/index.html
p.78には、地盤の即時沈下・側方変位等を推定する場合はEs=700(kN/m2)としています。(地盤反力係数を推定する場合は道示にある通り2800Nです。)

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ありがとうございます。

少し言葉足らずでしたが、
今回の検討対象地盤はN=8~10の粘性土なので、
この場合も700Nを使用していいのか難しいですね。

教えていただいた指針類や、書籍等を読んでみて
自分でこれから調べてみます。

あるいは、原位置試験を再提案してみます。
(予算の関係で、追加調査無しといわれたのですが・・・・)

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簡単にいうと土のヤング係数ですが、地盤はひぞみ依存性が高い材料ですから
Te r z a g h i(テルツァギー)は地盤を弾性体とTe r z a g h i(テルツァギー)仮定し、地盤反力係数は正方形載荷板の幅に反比例するものとし、 k。/k1=B1/B。で表している
道路橋示方書等の書かれている変形係数は、土木研究所の吉田巌らによるものである

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ありがとうございます。

指針に加えて、
土木研究所の論文等も見て勉強します。

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1.「求める方法によって変形係数が異なる」とありますが、皆さんが仰っているように、係数αを乗ずることによって同じ土俵に乗せていると考えて下さい。
手元のデータが柱状図とN値のみで、予算の関係上、追加調査をしないというのであれば、(1)N値から変形係数を推定する、(2)類似の地盤で行った試験結果を参考とする、方法が考えられます。
(2)の方法の場合、公表して良いデータか否かは事前に考えて下さい。

2.皆さんが参考書籍を挙げているので、ここでは「基礎工」の講座を紹介します。
基礎工:2009.11,p.91「この式どうやってできたの?どう使うの?:第2回 N値からEを求める」

ユーザー 匿名投稿者 の写真

ありがとうございます。

2について、興味深い文献です。
さっそく注文してみます。