液状化の検討について

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橋梁設計を設計コンサルさんに出しているのですが、地質調査の結果、液状化の検討を要する土層が出てきたためFLを算出した結果1を下回る土層があったため低減を行う必要が生じました。
また,支承タイプも20m以下で斜角80°程度でありながら、Bとなり落橋防止の検討などで液状化を検討しないものより施工費は増えるということでした。
設計を進めていこうという中、上司より以下の説明がない限り認めないということでストップしている状況です。
①今回液状化する土層が1~2m厚さ範囲も橋台付近の一部分である。仮にもっと少ない場合も検討するのか。 省略または無視してよい状況はないのか。
②杭基礎により堅固な支持層で支持するのに影響について理解が出来ない。
③文献に無視していいなどの文言がないからしますでは説明になっていない。
 みんなが理解できる説明をして欲しい。

他のコンサルさんに聞いても文献にない限り無視するわけにはいかない。しなければ逆に突っ込まれるのではということでした。

わずかな土層でも無視できない説明をどうしたらよいのか全くわかりません。
設計コンサルさんと上司に板ばさみとなっています。
大変申し訳ありませんが教えていただけないでしょうか。
「〇〇にのっているよ」でもあればお願いいたします。

コメント

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質問の内容がもう一つ理解できませんが・・・・。

つまりは、「橋台のほんの一部分の層が液状化するんだけど、それによって落防を設けなければならないの?」ってことでしょうか。

それなら、お聞きになられたコンサルさんの回答どおりでしょうね。
「道路橋示方書に準拠してます。」ってことになると思います。
会計検査などで指摘された場合どのように回答するかを考えたとき、自ずから結論は出ると思います。

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そういう説明こそ コンサルタントができる説明だと思いますが

ところで、②は直接基礎であるということなのでしょうか?

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 基本に立ち戻りましょう。

 貴方は 神様ですか?
 貴方の上司は 神様ですか?
 コンサルは 神様ですか?

 神様しか本当のことは判りません。
 実際地震が起きたとき、橋がどうなるかなんて、全て仮定の話です。
 で神様でないなら、貴方も、上司の方も、判断基準はプロの判断を尊重するしかないのでは。

 少なくとも、上司の方に、ご自身がプロより判断力があると誤解されていることに気づかせるべきです。
 プロと言われている人も、所詮は過去の経験で外挿しているに過ぎません。
 つまり、プロと言われる多くの技術者の多数派が考えている方策に異を唱えるなら
 説明責任(実証する義務)は異を唱えた人にあります。

 ずるいようですが、所詮専門家だって、その程度の知識しかないんです。

 つもあり、今回のような場合は、考慮する(対策を考える)って事なんです。

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①通常20m程度の橋ですと、地質調査は橋台位置でそれぞれ1本づつの2本実施すると思います。
ただし、どのような地質調査を行ったとしても「本当の」地質状態が分かるわけではありません。
結果をもとに、周辺の地盤状況を予想するわけです。当然のように予想が外れる場合もあります。
数mずれるだけで、全く違う結果がでないとも限りません。
調査結果からは液状化層が1~2mと言う事ですが、実際は周辺では4~5mあるかもしれません。
不確定要素が多いため、技術者としては調査結果に基づいて、安全側(地質状況が悪い方)に判断するのが一般的であると思います。
②杭基礎は鉛直方向の力には強いですが、水平方向の力にはそれほど強くありません。
地面に挿したポールの上を横方向に押と倒れやすいのと同様です。
液状化によって水平方向の力を支えていた固形物が液体状に変化し、ポールの上に横方向の力がかかった状態になるのです。
このような状態では、地震時の実際の挙動がどうなるのか、完全に予想する事はできません。
③土木構造物等の設計には不確定要素が多く入り込んでいるため、調査結果が絶対ではありません。
かといって、様々な不確定要素を最大限に考慮した設計を行うと、とんでもなく不経済な構造物となってしまいます。
ですから、道路橋示方書や各種基準書にかかれている内容は、割り切りの判断基準を示してくれているのではないでしょうか。

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本当に参考になりました。
ありがとうございました。