貴学会の環境賞を旭川市他2団体が受賞したとの情報に関して

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前略。
 さる平成16年5月28日(金)貴第90回通常総会において、旭川市環境部、(株)ホージュン、飛島建設(株)が旭川市廃棄物処分場の建設にあたり「情報公開と対話による、高性能・大規模廃棄物処理場の建設」を理由に環境賞を授与されたとの情報がありました。旭川市当局はこれを大いに喧伝することで実態を認識していない一般市民に対して当該処分場が「市の建設が適法かつ適切になされ」且つ貴学会の権威付けによって、建設に反対する建設地の地元住民や生ゴミまで埋め立てている市のゴミ行政に疑念を提起していた市民グループを封じ込める手段に使っている節があります。当処分場は昨年7月から供用されていますが、運用の実態はカラスやトビ数千羽が常時乱舞しており、生態系の破壊が自明であるばかりでなく付近住民の農作物や家畜への被害が多数見られます。さて、この賞が如何なる選考基準で行われているのか、また過去の授与実績等などを調べたいと思い貴HPにアクセスしました。ところが奇妙なことにこの賞について記されたページを見つけることが出来ませんでした。一体、これはどの様な賞なのでしょうか?その権威は?選考方法は?疑問が一杯です。どうか、ご多用中とは存じますが、誠意あるご回答をいただきたいと存じます。以上よろしくお願い申し上げます。

コメント

ユーザー 土木学会事務局 の写真

 ご質問の件について、事務局からお答えします。
1.ホームページ(HP)について
 HPの新着情報に平成15年度土木学会賞受賞者(2004.5.11)が出ておりますのでご覧ください。
なお詳細は学会誌9月号の特集「第90回通常総会報告」に掲載される運びとなっております。

2.環境賞の選考基準等は、内規により規定され、次の二つのグループに分類されて選考されます。
(1)Iグループ:環境への負荷を低減する土木技術・システムを開発・運用し、良好な環境を保全すると共により豊かな環境の創造に貢献した画期的な業績.
(2)IIグループ:環境の保全・創造に貢献した画期的なプロジェクト.

 受賞された事業は環境賞のIグループに属しており、今年度全国から8件の応募があり、専門家から構成された委員の投票により2件が選定されたものです。
 
3.受賞の理由は、次のとおりです。
「旭川市廃棄物処分場は、発注者である旭川市と施工者が共同で、積極的な情報公開と、フェイルセーフの設計規範に取り組み、自然と調和した埋立容量184万立方メートルの処分場を実現したものである。
(中略)
本業績は、地下水汚染のリスクを正面から見据え、設計・施工技術を集大成し、情報公開を行い、地域住民との協議により安全性の理解を勝ち得た事例であり、今後の廃棄物処分場建設に大きなインパクトを与えるものである。よって、土木学会環境賞に値するものとして認められた。」(受賞理由書より)

4.廃棄物処分場の運用段階については、選考対象になっておりませんので実情は把握されていませんが、環境賞受賞事業にふさわしい適正な運用を期待しております。
                          社団法人 土木学会
                               事務局長

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旭川市廃棄物処分場に対して土木学会が環境賞を授与したことについて異論がある旨のご意見を頂いており、それに対する事務局長からの回答も拝見しましたが、更に一歩進めて環境賞選考委員会若しくは委員個人からのより具体的な回答若しくは意見が出されることを強く希望します。そのことは本ページを設けたことの主旨に沿うものと考えます。
フェロー会員 岡田 宏

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間があいてしまいましたが、気になって投稿しました。

最初の投稿者によると、「運用の実態はカラスやトビ数千羽が常時乱舞しており、生態系の破壊が自明であるばかりでなく付近住民の農作物や家畜への被害が多数見られます。」とあります。
事業者の旭川の市役所ではどう見ておられるのでしょう?
せっかく受賞されたのですから、ぜひ誠実な投稿を期待したいものです。

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 旭川市ではごみ処分問題について,かねてより住民と熱心に話し合いを続けてこられました。
 オオツカ様からのご意見ならびに岡田様からのご意見を受け,事務局では,環境賞選考委員会と連携して情報の収集を行いました。以下にそこから得られた状況をまとめ,ご報告といたします。

 旭川市によりますと,地元との話し合いのなかで、現在処分場に起因するカラスによる農作物などの被害対策として,埋立地周辺に捕獲箱わなの設置をするとともに,自家消費作物(家庭菜園)の周辺には防除ネットの設置などを行っているようです。また,カラス被害の原因となる事業系生ごみを一部焼却するようですし,更には事業系ごみの分別の徹底やリサイクルの促進などに取組んで行かれるとのことです。
 今後も市民・関係者の声を反映させて,より良い環境づくりを進めたいとのことです。
 なお,この件の問い合わせについては「旭川市 環境部廃棄物処理課,syobunzyou@city.asahikawa.hokkaido.jp」が窓口として対応いただけるとのことです。