橋脚底盤コンクリートのひび割れ深さについて

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橋脚の底盤コンクリートの型枠を打設後8日目に脱型したところ 各側面にクラックが発生していました。(W=0.1mm〜0.35mm) 
超音波にてひび割れの深さを計測したところ 50cmを超えており、(均しコンクリートの代わりに置換コンクリート(L・W 躯体+100mm 厚さ1400mm)を施工) 他工事のクラックは深さ70〜90mm程度と鉄筋までで止まっているため、当社の50cm以上という深さが問題視されています。一般的に50cm以上の深さのひび割れだと構造上等の問題があるのでしょうか?
また、すでに追随性のあるエポキシ系樹脂を注入し、埋め戻しも完了しています。
貫通もありえると思うのですが、補修方法としてエポキシ系樹脂の注入で良かったのでしょうか?

橋脚の底盤 L=11000 W=10500 H=2500
配筋状態は かぶり厚t=115mm 主筋(D32)@150 配力筋(D16)@300

ひび割れの深さについて記述された書籍を探したのですが、該当する本がありません。
もし、そういう書籍をご存知でしたら教えてください。

以上、解答をよろしくお願いします。

コメント

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・ひび割れを補修するかどうかは、国土交通章の品質管理規定に準じて判断すればよい
・w=0.1mmは注入は表面しかできません
・超音波にてひび割れの計測をしたとありますが50cmという深さまた鉄筋があるのであ ればなおさら、計測は不可能です。
・置換コンクリート躯体+100mm ・・・ひび割れが生じるのでは?
・ひび割れの深さについて:コンクリート標準示方書の性能照査編で照査されたい
・配筋状態:D16ctc300は間違っていると思いますので設計者に確認されたい

ユーザー bangai の写真

明確な解答をありがとうございます。

 国交省の基準と当社の判断で0.2mm以上のクラックについて注入を行いました。
 置換コンクリートは均しコンと同様との考えでクラックは問題視されていません。
 配筋状態については照査の結果、問題ないとの解答をえています。

 参考資料は早速手配します。

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配筋量が不足していると言った根拠、近頃よくフーチング側面のひび割れの報告をよく聞きます、H8以降規模の小さな橋梁においてもフ-チングガ大きくなり、施工対応(材料と打設計画の配慮)だけでは問題を解決できないようです、設計においてはこの辺を考慮した配筋をしていただきたいものです

ユーザー bangai の写真

まったくそのとおりだと思います。
ひび割れについて、発注者側の認識不足というか温度ひび割れについては仕方のないことだとわかってもらうことができません。確かに、数度に分けて打設するとか、補強鉄筋を入れるとか方法はあっても業者の自主的な対応にも限度があります。
今回もD16の補強鉄筋を@300で配筋し、ハイパーネットなるものを設置した箇所にひび割れが発生したため諦めるしかなかったのですが、50cm以上の原因は?と問われ温度ひび割れが原因で外部に拘束されたためではないかと答えたのですが、納得してもらえず悩んでおります。

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温度ひびわれではだけでは、技術者として納得できない。
マスコンコンのため、計画照査段階で以下の検討などを行う必要がある。

私が検討し、施工した物件で参考になればと存じます。(設計段階の検討は不足)
受注者側で再照査が義務付けとなっていた。(特記仕様書に明記)

実施した手法では、【制御の幅】と【ひび割れ指数】で管理を行う。内部のクラックも制御可能である。是非事例を参考にして取り組み、今後の技術者の答えとして頂きたい。
最近の応札時の技術提案の取り組み課題にも上がっている。

事例(報告書の要約版の一部)

1.目的
 AAA道路橋りょうにおいて、特記仕様書第二章7項コンクリート及び第三章工事1項(4)剛結部マスコンクリートは施工法を十分検討し、「検討委員会」審議結果に基ずくひび割れ解析を行い、結果を報告する。
2.要求性能
 構造物の耐久性確保の為、ひび割れ制御及び鋼コンクリートの施工性の確保を行う。
 ひび割れ制御目標値、施工性能(充填性の確保)
●ひび割れ指数1.25以上(確率50%相当)自己充填性を確保
●ひび割れ幅 0.2以下以下

                                       
温度ひび割れの制御水準とひび割れ指数の目安
土木学会[2007制定]コンクリート標準仕様書[設計編]
温度ひび割れの制御水準、ひび割れ指数ひび割れ発生確率
ひび割れを防止したい場合1.75以上5%以下
ひび割れの発生をできるだけ制限したい場合1.45以上25%以下
ひび割れの発生を許容するが,ひび割れ幅が過大とならないように制限したい場合1.0以上85%以下
ひび割れ幅の限界値
土木学会[2007制定]コンクリート標準仕様書[設計編] 鋼材の腐食「一般環境」

       
3.施工条件

       
4.照査解析
1)解析手法(日本コンクリート工学会マスコンクリート温度応力研究委員会)
●解析プログラム(JCMAC1 Ver.1.17)
2)解析の結果
3)評価

5.ひび割れ制御の1
●STEP-1として、低熱セメント入り配合1案、リフト割、打設間隔条件を設定し解析を行う。●STEP-2で、膨張材入り配合の解析を行う。

6.まとめ
1)打設リフト割高さは、1.5m、0.5m、1.9mとする。
2)低熱ホ゜ルトラント゛セメントを使用した配合案を修正(セメント378?/㎥、膨張材20?/㎥)配合とする。(混入量は試験による)
3)分割施工は、打設間隔を、下段打設後、3日以上明け、6日間とする。
4)膨張材入りコンクリート(配合案修正)を打設する。
●ひび割れ指数 1.25以上(確率50%相当)、ひび割れ幅0.2?以下を達成。

7.ひび割れ幅照査のための鉄筋比詳細チェック
  配力筋を割増し設置する。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

コンクリート内部のひび割れはどの様にして確認されたのでしょうか