基礎の支持力計算に係わるDfの値について

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基礎部の支持力計算に係わる根入れ効果(Df)についてですが。
改良地盤底面の許容支持力を算定するのにテルツアギーの修正式を用いる場合のDfの値の取り方ですが、基礎の根入れ深さも、改良体の厚さもほとんど無視して、安全側の数値を用いて計算している場合がありますが。
値の取り方についての参考となる規程や文献などはないのでしょうか?「将来の土地利用に等の影響も受けず根入れ効果が確保できれば。。」などの記述もありますが、確保できると考え、根入れ深さをそのまま考慮すれば支持力の値は何倍も変わってしまうので、軟らかい粘性土でもかなり大きな支持力が出てしまいす。
安全側を取るにしても、その程度が分かりません。せめて改良体の厚さ分は考慮しても良いような気もするのですが。。
お忙しいところ申し訳ありませんが、ご存じ方がいれば是非ご指導願います。

コメント

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土木研究所資料第1054号浅い基礎の支持力に関する資料

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技術屋と管理者の良識に任されている範囲です、支持力算定には他に沈下・傾斜・滑動の検討も必要です

ユーザー poruko の写真

ご回答有り難う御座います。

土木研究所資料第1054号を早速手配しました。読んでみたいと思います。

ユーザー fmurakami の写真

 根入れ深さが基礎の支持力を増加させるのは、要は、地盤に対する一種のカウンターバランスの効果(オモシの効果)によってです(少なくともテルツァギー式ではそれしか考えていません、多分)。よって、根入れ部分がどんな軟弱な地盤であろうが、その重さのみが重要となり、重ければそれで根入れ効果を発揮します。これが根入れ効果の考え方の基礎だと思います。
 よって「将来の土地利用等の影響も受けず根入れ効果が確保できれば。。」という文言は、「将来、根入れの”深さ”が確保できるのならば」、と読み替えていいと思います。この点を注意して、ケースbyケースで検討するのが適切であると思います。

 例えば、将来、基礎が河川水によって洗掘され、想定していた根入れ深さがゼロになる危険性があるような場合では、例えそれが非常にお金をかけて施工した改良体であろうとも、これを根入れ深さに見込むことは適切ではありません。また、将来、近隣の工事などで根入れ深さを見込んでいた部分が掘削されるなど、期待していた根入れ効果が無くなるような色々な可能性を考えなくてはなりません。
 一方、非常に軟弱な地盤でも、将来確実にその”根入れ深さ”が確保され、絶対に無くならない部分であれば、そこは根入れ深さに見込む方が適切だと思います。

ここら辺は、将来の周辺状況の予測とも関係しますので、安全側を取りすぎれば過剰設計と言われ、楽観的だと危険な設計であるといわれますので、非常に難しいところです。
将来、どのような状況が発生する可能性があるのか、その期間や規模、基礎に載せる構造物の重要性なども考慮して、根入れ深さを決めるのがよろしいかと思います。
こういう事情から、「将来の土地利用等の影響も受けず根入れ効果が確保できれば。。」という曖昧な表現しか出来ないのだと、私は思っています。