大雨を考慮した流出係数

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ユーザー 匿名投稿者 の写真

現在、土工事の仮排水路の計画中です。
道路土工指針より、仮排水施設は降雨確率年の低い排水施設に該当することから、
勾配の緩い山地の流出係数は、0.3程度となります。
カルバートのような本設で緩い山地は、0.75程度となります。
昨今のゲリラ豪雨や長雨を考慮した場合、仮設だからといって流出係数は
0.3でよいのでしょうか?

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

 仮設排水路が本設排水路より条件が緩和されているのは一般論として有る程度の災害を許容しているのです。これは本設でも同様です。時間降雨量100mm対応、50mm対応など重要度により変わります。
 指針、マニュアル等はそれに従い、また強制として従う必要のある内容ではありません。旅行案内記のような物で、歩く道筋を案内して歩きやすくしてくれる解説書です。

 降雨が仮設排水路で処理しきれなかった場合の生起確率と起きた場合の被害の程度により当然検案すべき内容です。

 大きくした流出量をカバーするための工費より損害額が小さければ当然気にする必要もありませんし、排水を処理仕切れ無かった場合に人命などに被害が及ぶことが予想されるなら個別詳細に検討する必要があります。

 いかなる降雨があろうとも処理する施設を設計することは可能ですが、非現実的で夢想と言えます。逆に指針やマニュアルを優先し、考える事を放棄するのはただの責任逃れではなく、技術者の良心すらなくした卑劣な行為です。

ユーザー nomkei の写真

 私はゲリラ豪雨に法面を流されてしまいました。
 20分間弱で30mm以上の豪雨に見舞われ、完成した縦排水溝から水があふれ、完成した盛土法面が洗われてしまいました。豪雨時は道路に滝の様な水が流れておりました。たしか計算上の降雨強度は110mm、流出係数は0.7程度です。流域面積が小さいのと計算上は余裕があったので、このような事態は予測していませんでした。勾配変化があったり平面折れ点があったりして、オーバーフローしてしまい、法面が流されてしまいました。盛土高さが結構ありましたので、補修もほぼ人力で大変でした。
 補修に掛かる費用を見積もり、工期内のゲリラ豪雨に見舞われる回数を1回以上と見積もって(運・不運もあるでしょうが)リスクを評価し、仮設排水の断面を大きくする費用と比較してみてはいかがでしょうか。