DVD版やCD-ROM版論文集配布の意義

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学会からの論文集の配布が,紙媒体ではなくて電子媒体になりつつあるというのが
昨今の流れですが,土木学会論文集の場合,購読を申し込むと,DVD版論文集が
送付されるということになっています.また,各委員会が主催する講演会論文集に
ついても,水工学論文集などについては,CD−ROM版の配布となっています.

しかし,土木学会論文集や委員会論文集については,一部制限はあるにせよ,土木
学会サイトから自由にPDFファイルで取得できるようになっています.

コメント

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 学会事務局情報担当から、コメントさせていただきます。

 
 土木学会論文集につきましては、冊子に代わるものとしてCD〜DVDなどの媒体を購読会員の特典としていますが、これはJ-STAGEオンラインジャーナルが定着するまでの過渡的な措置と理解しています。
 *土木学会論文集ページ http://www.jsce.or.jp/collection/index.html

 ご指摘の通り、オンライン上では購読会員は発行直後から、また一般公開も1年後となっておりますので、WEB上での確実な実施が保証されれば、完全移行とすることが可能です。幸い学会のサーバー上でも、後述する「学術論文等公開サイト」が立ち上がってきつつあります。この本運用がスタートすれば、J-STAGE側で仕様変更等をしたとしても、学会内でも閲覧を保証する仕組みができあがりますので、比較的早い時期に移行は可能ではないかと思われます。

   

    また、各委員会の講演論文集につきましては、「学術論文等の公開に関するガイドライン」にもとづき、「1年後に会員限定公開、3年後に一般公開」を原則として公開専用サイト(「学術論文等公開サイト」)を立ち上げ、テスト運用を開始しております。

    *学術論文等公開のテスト運用ページ http://www.jsce.or.jp/library/open/

    会員限定公開までの直近1年間が参加者特典となりますが、現状では講演会などの参加費にテキスト代を含むとすることが一般的で、参加者にその場で配布するという形態を取っており、これが従来の冊子からCD〜DVDなどの媒体に移行しつつあるところです。(土木学会論文集に比べ、まだ足並みが揃っておりませんが)

    ご指摘の通り、この流れをもう一歩進めて、論文集と同様に、参加者個人にID,PWを通知し、限定サイトにあるテキストを見ていただく、という仕組みを立てることは、早晩可能かと思います。

    ただそこへ進むにはいくつかの課題(公開の本運用、投稿・査読の情報システム化、原稿のデジタルコンテンツ化、認証・検索・リンクなどの仕組みの検討〜開発、デジタル化に対応した各委員会の体制など)をクリアしていく必要があります。また紙媒体のニーズには、オンデマンド出版などの仕組みも課題です。

   

    従って、これらの課題を解決するまでのしばらくの間は、過渡的な形態として、デジタル媒体も必要かと考える次第です。

   

    次の段階への実現に向けて、ご支援を賜れば幸いです。

   

    なお、上記のコメントは学会としてオーソライズされたものではなく、事務局情報担当(坂本)の私見であることを申し添えます。