主鉄筋とは

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どうも。今回現場で開水路を施工することになったのですが,主鉄筋の定義がよくわかりません。
用語辞典等で調べたのですが,どうも理解できませんでした.

簡単にわかる定義というのはないでしょうか?

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

私はコンサルタントに勤務し道路構造物、主に橋梁を担当してきた設計者です。用水路の設計は経験がありません。又悩んでいる本当の所が分かりませんが、一般論として我々が通常用いている「主鉄筋とは」についてお答えします。
鉄筋の名称は、目的(機能)や配置方法等によって色々あります。一般的には
目的(機能)別:主鉄筋、配力鉄筋、用心鉄筋、補強鉄筋、スターラップ、帯鉄筋等
配置方法:軸方向鉄筋、横方向鉄筋
等があります。そして、1つの鉄筋でも軸方向に配置される主鉄筋とか横方向に配置される配力鉄筋とか両方でその機能を表す場合もあります。
今、質問の用水路の主鉄筋ですが、用水路の断面方向に作用する主な荷重、例えば土圧、水圧、浮力、載荷重等による曲げモーメントや用水路の長手方向での地盤の不均一により発生する曲げモーメントに対して配置される引張鉄筋が主鉄筋になると考えます。

ユーザー 秋元 泰輔 の写真

 土木学会「コンクリート標準示方書[構造性能照査編]」には、「各種限界状態を満足させるために計算し、配置される鉄筋」と定義されています。
 簡単に言いますと、「鉄筋コンクリート部材で、設計荷重による断面力に対して必要な鉄筋量を計算によって求め、配置される鉄筋」を主鉄筋と言います。
 部材に作用する断面力(曲げモーメント、せん断力、ねじりモーメント)に対して鉄筋量が計算される軸方向引張鉄筋(正鉄筋、負鉄筋)及び圧縮鉄筋、せん断補強鉄筋(スターラップ、帯鉄筋)等が主鉄筋で、計算によって求められない用心鉄筋、組立筋、等は主鉄筋ではありません。