急勾配河川の河床の工夫

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都市河川の改修計画を担当する者です。縦断勾配1/100、計画高水位4m(計画高水流量200〜300m3/s)の河川で、環境に配慮するため、現在コンクリートである河床を土等にしたいと考えています。岩垣の式からは粒径50cm以上が必要となります。土で治めるような工夫(隠し護岸的な発想?土の下部にコンクリートの河床を設ける)は無理でしょうか。ご教示ください。

コメント

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 急勾配の都市河川であれば堀込河川(計画高水位が周辺地盤高以下−余裕高程度以上の築堤がない)で現況左右岸河床コンクリートの三面張りと考えます。提示された水理条件ですと計画高水時の流速は5m/s強と考えられます。この流速レベルだと渓流っぽい河床でないと維持できなく、試算で50cm粒径もあるかなと思います。
 現況のコンクリートを壊してやる方法・対策として
?河床をあくまで在来材料でということで有れば、河床洗掘−護岸崩壊−地盤の削りだしを防止するため、左右護岸の根入れ(地中差し込み)を大きく取る(通常0.5mを2mなど)方法。
?数ヶ所に落差工を設けて連結する河床勾配を緩くする方法。ただし、緩くなる変わりに所定流量に対応するためには川幅が広くなり、また中間にみお筋や植生が可能になる反面、連続落差は上下流の水面を切ってしまい、生物の移動阻害や人工的景観につながります。
?何年かに1度の流失覚悟の上で現コンクリート河床の上に景観や平水みお筋に対応する土の小川的整備の方法もあります。
 いい方法はあまり出ませんね。都市計画ご専門であればおわかりと思いますが、河川は何を考えるでも人が近隣まで住みすぎで今の姿がここ30年を代表している姿であります。用地を余裕もって取れれば旧来スタイルの自然河床(多少の洗掘込みで)でできるのですが、これに取り組むということで私も日々悩んでおります。

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PEJPriver様
ご丁寧にありがとうございました。
ご教示いただいたことを参考に考えてみます。