強度区分10.9ボルトの使用は可能か?

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日本国内で、ボルト接合を行う場合、F10Tなどの高力ボルトを使っていますが、
機械部品等で使用されている強度区分10.9の強力ボルトを使用しての接合は、
何か問題があるのでしょうか?

材料強度は、さほど差がない様に思うのですが、法律上使用できないなどの制限があるのでしょうか?

また、アメリカでも同様に、F10T相当として、A490を使用するようですが、強度区分10.9と同等のA568のボルトを使用しても問題ないのでしょうか?

どなたかご存じないでしょうか? 
質問ばかりで申し訳ないのですが、ある箇所で10.9と表示されたボルトを使用していたので
疑問に思い、質問させていただきました。

コメント

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Q>機械部品等で使用されている強度区分10.9の強力ボルトを使用しての接合は、
何か問題があるのでしょうか?

A>JISには もっと強度の高いボルトも示されていますが
それぞれの構造物の仕様書・基準に書いていないものは使用できません

「貴方の設計されようとしている構造物の設計基準がどの法律に準拠して作成されているものなのかしるべきです、たいがいは本の始めの部分にかかれているはずです」

使用するには国土交通大臣の認可を受けるか、性能保障型の設計手法を用いて客先の認可を受ける必要があります。

ほかに・摩擦接合の材料として用いる以外であれば問題はありません

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コメントありがとうございます。

建築基準法施工令第67条にて、国土交通大臣認定を受ければよいという記述がありました。

そこで、追加質問。
なぜ高力ボルト接合でなければならないのでしょうか?
機械的性質は、強度区分10.9とF10Tとで大きく差がないのですが。

教科書等、模索していますが、「高力ボルト接合を実施する」という記述ばかりで、なぜ高力ボルトなのか、普通ボルトとの違いは何なのかが不明です。
ご存知ありませんか?

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・どのような構造物に、どのような性能を持った継手構造をのぞんでいるのでしょうか?

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コメントありがとうございます。

風車鉄塔タワーで、形式は、テーパー付きモノポールです。
高さ70mです。
コレが4分割(20m弱の円筒)されており、分割箇所は、L字フランジとしボルト接合します。
(景観およびメンテの関係から、T字ではなくL字としています。)

ボルト・フランジは、その高さ位置でのモーメント、軸力に耐えうるようにしなくてはなりません。

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・曲軸力引張とせん断を受けるボルト継手構造
それだけ高いと、支配的な荷重は風荷重ですから、継手が風による繰り返し荷重で緩むんだりすることは構造上の問題となります。
解決するには、継手ボルトに初期応力(軸力)を与えることです、こうすれば継手ボルトに与えた軸力以上の外力による軸力が作用しない限りボルトが伸びることはない
このことは、鋼管継手が開くことが無いことも意味します。

*ボルトの種別として上記の条件を満足するボルト

高力ボルト:このボルトを使用した継ぎ手は、一般には重ね合わした板同士をボルトでつなぎ、ボルトに軸力を与えて板同士の間に発生する摩擦抵抗で抵抗させるもの
テンションボルト:高力鋼棒の両端にねじ切りを行いボルトを付け、ボルトに軸力を与える。の2種類があります、詳しくは 建築 搭状構造物設計基準および機械要素鋼管継ぎ手構造 鉄骨継手詳細構造 を参照されたい。
***70mもあるということは。それなりの内径があるのでしょうから溶接を採用した方が外観は格段によくなります。

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摩擦接合の材料として用いる問題点は何でしょうか?お教え下さいませんか?

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 技術者の質問とは考えられない内容です。
 基準・規則の範囲外のお話です。
 比喩で申せば、サッカーでなぜ手を使えないのかとか、ラグビーでなぜボールを前に投げてはいけないかと質問するようなお話。
 高力ボルトの品質規格にはJIS B 1186「摩擦. 接合用高力六角ボルト・六角ナット・平座金の. セット」などで規定されています。

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現在、日本中S10Tの在庫がありません。そこで張力が勝る10.9Tのボルトを使用したいが問題はあるでしょうか?り

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>日本中S10Tの在庫がありません。

 「」でググってみると・・
 https://www.google.com/search?q=S10T%E3%80%80%E8%B3%BC%E5%85%A5&ie=utf-8...
 S10T M22の販売特集【通販XXXXX】・・・茶々はこれくらいにして
 トルシア型高力ボルトにはJISがありません(道路橋では公益社団法人日本道路協会による「摩擦接合用トルシア形高力ボルト・六角ナット・平座金のセット」)ので
F10T①JISB1186摩擦接合用高力六角ボルト(1000~1200N/mm2)・・・と、強度区分10.9②JISB1051炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質(最小1040N/mm2)で比較しますと、規格数値はリンクしています。大きな違いは、JISB1051の強度区分仕様のJISB1180六角ボルトと形状及び寸法にあります。M12の場合対辺①22mm、②改正規格18mm、付属書規格の一般流通19mm、頭裏ワッシャーフェイスの有無。①はトルク係数の管理がされるよう規定されています。念の為規格表を再確認ください参考まで。
 もっともご自身で規格書すら確認できない方には無意味なお話ですが・・・
 また、昭和39年に高強度のボルトであるF13T及びF11Tが導入されましたが、F13Tでは使用よりあまり時間をおかず突然破壊する現象が確認され、さらに昭和50年頃からはF11T
においても同様に突然ボルトが破断する現象が発生しました。単に引っ張り強度があればよいわけでないことは実証済みです。
 
 ただし、本題の元々の質問のケースの場合、フランジ接合の応力の考え方を如何様にとらえるかによって一概に決めつけ出来かねるともいえます。
 配管などのフランジ接合においては軸力で接合されることを通性として考慮されています。もっともそのために支持金物が別途必要とされます。

 まあ#7364同様悪ふざけのハンドルを付けて得意がっているような性格ですから・・・