視距の確保について

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視距を確保するために曲線の内側に設ける空間の境界線(包絡線)についてご教授いただきたい事があります.

クロソイド緩和区間を有する曲線の視距の確保について

 「道路構造令の解説と運用 平成27年6月」P395 (2)直線と円またはクロソイドが接続している場合

  図面上に実際に落してみることによって,のり面等の切取り部分等を得ることができる.

とありますが実際に作図しようとした場合,車道中心線は道路中心線のクロソイドの平行線または
拡幅を含むクロソイドの拡幅曲線になるため計算で包絡線を結ぶことができないと思います.

このような場合,皆さまはどのような方法で作図されているのでしょうか.

コメント

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自己レスです.

私が今試している方法は, 「道路構造令の解説と運用 平成27年6月」 P386 図3-55 を参考に
車線中心線に近似する線形を作成してその線計上で点Aと点Bを結ぶ線を,KA1-1~KE1-1~KE1-2~KA1-1まで2mピッチで作成しました.

視距の基準となる車両は乗用車であるので普通自動車より内側を通ることを考慮して車線中心線は(車線幅員+拡幅)/2で考えています.

視距確保の考え方として明確な資料を見つけることが出来なかったためこのよう方法をとっていますが,見当はずれな事をしていないでしょうか.

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再度自己レスです.

 道路区分: 第3種 第3級,普通道路
 車線数:  対向2車線

縦断勾配は小さいため,平面線形に対しての視距を検討しています.

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基本的に貴兄の対処法で問題無いと思料します。
汎用CADでクロソイドを描く場合、緩和曲線長を当分割した上で当分点の座標を固定し各当分点を結ぶ円弧で構成されるポリライン、又はスプラインで置き換えておられるのであれば、車線中央へのオフセットは基本的に問題無いはずです。
拡幅がある場合は一手間増えますが、何れにせよ、当分点から所定の視距を半径とする円弧と軌跡前方のオフセット線の交点を結ぶ直線を包絡する曲線の車線側に法尻や立体交差構造物が入って来なければ大丈夫でしょう。
Civil3Dではこれらの作業が自動化されているようですが、説明見る限り、貴兄の対処法と同じです。
https://knowledge.autodesk.com/ja/support/autocad-civil-3d/learn-explore...

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OPDS様,ご返信いただきありがとうございます.

>基本的に貴兄の対処法で問題無いと思料します。
>Civil3Dではこれらの作業が自動化されているようですが、説明見る限り、貴兄の対処法と同じです。

上記のご見解をいただき自信がもてました.
ありがとうございます.

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曲線部の拡幅部分は、定義上は内輪差で必要となるのではないでしょうか。
主様の検討の場合、車線中心が路肩側に寄っていることになります。
この場合、厳密には内輪差のために、更に拡幅が必要とならないでしょうか。
実際、走っている車両は、車線、拡幅部などの区別はせずに車道の中心あたりを走っていると思われるため、主様が想定している中心線に近くなるとは思いますが。

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匿名投稿者 様,ご返信ありがとうございます.

>実際、走っている車両は、車線、拡幅部などの区別はせずに車道の中心あたりを走っていると
>思われるため、主様が想定している中心線に近くなるとは思いますが。

ご指摘の事項を考慮しています.
視距確保における想定車両が小型自動車であるため,普通自動車より小型自動車は曲線の
より内側を走る可能性があると考えられるため,安全側を考慮して車線中心線を設定しました.

この場合に拡幅が不足するのではないかとのご指摘についてですが小型自動車で線形を
考える場合の幾何構造値は小型道路を想定することになります.

小型道路に拡幅が必要な最小曲線半径は,15m~55m未満までであることや普通道路の
幅員と拡幅は小型道路の幅員と拡幅より大きな値となっていることから,拡幅を含む
車線中心位置を小型自動車が走行しても幅員が欠損することは無いのでは?と考えています.

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そうなんですね。
でも、主様の考え方だとダブルスタンダードに当たりませんか。
小型自動車だから拡幅が必要ないというのであれば、そもそも拡幅が必要ないのではという考え方にもならないでしょうか。
決して非難している訳ではありませんが、疑問が生じたのでお尋ねしています。

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書き漏れました。
追記です。
普通自動車も曲線のより内側を走ることも可能ではないでしょうか。

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匿名投稿者さま,ご返信ありがとうございます.

>小型自動車だから拡幅が必要ないというのであれば、
>そもそも拡幅が必要ないのでは…

「道路構造令の運用と解説」では普通道路の設計を行う場合の設計車両は
普通自動車を用い,視距確保については小型自動車を用いています.

これは幅員と拡幅については普通自動車の走行の確保を行い視距確保は
小型自動車を想定することによってよりスムーズで安全な通行が可能と
なる道路設計を行うことを目標にされていると思われるからです.

小型自動車が設計線形の内側を走行するから拡幅がそもそも必要ではない
とお考えになられるならその道路は小型道路であり普通道路ではないこと
になります.

>普通自動車も曲線のより内側を走ることも可能ではないでしょうか。

普通自動車が内側を走行したとしても小型自動車より内側を走行する
とこはできません.

小型自動車であれば,更に内側を走行する事も可能だと思いますが,
そのあたりを厳密に考え出すとキリが無くなります.

車両の走行位置について明確な基準がない以上,設計の簡略化を考えれば
小型自動車が走行する位置を「車線幅員の半分」か「車線幅員+拡幅の半分」か
に設定することになると思います.

設計の簡略化で考えれば,「車線幅員の半分」の方が簡単なのですが,
小型自動車がより内側を走行することが可能であるなら「車線幅員+拡幅の半分」
を選択する方が安全側であると考えた次第です.

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分かりました。
有難うございました。