コンクリートの再振動について

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「バイブレータにより締め固められたコンクリートは時間の経過に伴い、生コン自重により余剰水や空隙は土に押し出されるか粗骨材や鉄筋の下に貯まってしまう。そこである一定時間を置き、再びバイブレータにより締め固め作業(再振動)を行うとコンクリートは流動性を帯び粗骨材や鉄筋などの下に貯まった余剰水や空隙を減少させ密実性が高い高耐久性のコンクリートができる。」
と言う再振動についての説明があるのですが、実際の施工にて再振動を行おうとした場合、例えば橋台や橋脚等の打設高さが高い構造物(50cmピッチで何回かに分けてコンクリートを打設する構造物)でも適用できるのでしょうか?
できるのであれば、どういう方法があるのかを知りたいです。
個人的には、スラブや床版等の打設面積が広い1層で仕上げられる構造物に限られるような気がするのですが、わかる方がいらっしゃればご教授願います。
長文にて失礼しました。

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

「バイブレータにより締め固められたコンクリートは時間の経過に伴い、生コン自重により余剰水や空隙は上に押し出されるか粗骨材や鉄筋の下にそれが貯まってしまう。そこである一定時間を置き、再びバイブレータにより締め固め作業(再振動)を行うとコンクリートは流動性を帯び粗骨材や鉄筋などの下に貯まった余剰水や空隙を減少させ密実性が高い高耐久性のコンクリートができる。」

説明文が間違っていました。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

これは私の考えとして聞いて下さい。
再振動が密実性を高めるために有効なのは理解できます。ただし、バイブ締め固めも過度に施すと材料分離を起こします。具体的には比重の重い粗骨材が下に落ち、セメントが上に上がると言うことです。これは構造物にとっては良くないことなのです。もちろん経験上の職人感のもとで分離させない頃合いを体得している人もいると思います。

要するに再振動によって密実になるメリットの裏には材料分離というデメリットも介在しており、頃合いは職人感に依存することになります。
また重要なのは再振動メリットを推し量る試験方法も無く、適正な再振動をして耐久性が上がったという結果が出るのは50年以上先で、その差は僅差です。

その事より構造物に求める仕様書の要求性能を適切かつ迅速に施工を進めることで、適切な利益を得る事の方が重要な事なのです。
さらなる性能向上は良いことなのですが、施工者利益を自ら削ってまでやるような事ではないのです。
再振動というのはまさに金にならない自助努力を求めているだけであって、何処の仕様書にも再振動に関する指示事項はありません。

工事完了までにコンクリートに求める性能試験はコンクリート圧縮試験ですが、再振動しなくても満足します。 
以上の内容から一般構造物で再振動などまず施している施工業者はいません。

ユーザー ケルン の写真

私は再振動を行うことが良いことと考えている側の技術者です。
ただ前回コメントされた方の言うとおり、文献も少なく行っている業者もあまり見かけないため
「よいことだ」と何かの本に載っていいたことを鵜呑みにしているのかもしれません。
しかし、不具合のないコンクリートは誰もが求めるものですからどうしても気になります(笑)

こちらも「現場経験で得た個人の考え」と捉えて下さい。
再振動を行う利点は密実性の高さを求めるという点で、主に中性化に対する対応と理解しています。
よって高さのある構造物についても最上段で行うものと考えます。
表面だけですので精々30cm、時間は凝結に悪影響を与えないよう打込み完了後15分~30分程度
工程で言えば打ち込んでザッと荒均しした段階で再振動し、プラ鏝均し、金鏝仕上げという手順です。

しかしこれは行わないから不具合が起きるというものではなくプラスαの工程ですので、余裕のある場合に
なるかと思います。
直射日光による鉄筋温度上昇の抑制、型枠の湿潤化、打設後の急激な乾燥の防止など、打設前後に
より重要な事は多くありますので、余裕があれば程度に考えています。