道路盛土の耐震設計について

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よくここでお世話になっています。

道路盛土の耐震設計について質問です。
レベル2地震動では耐震性能2とするようですが、手元のコンサル成果では円弧すべりで照査していて、耐震性能2がどういう状態か(橋脚なら塑性率、河川堤防なら2週間以内の復旧量等)の説明が無かったので、どなたかご存知な方教えていただけないでしょうか。
耐震性能は安全率で設定しているのでしょうか。
耐震性能2は円弧すべりにはそぐわないような気もします。
(すべるかすべらないかの判定なので)

以上、よろしくお願いします。

コメント

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ぐわない・・・の判定が出来るのであれば
それなりの方が行えば性能評価になりますが

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ご回答ありがとうございます。

恐れ入りますが、
質問に対してどう回答されているのか、
噛み砕いて教えていただければありがたいです。

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イメージ的に「そぐわない」のは良く理解できます。
円弧すべりが用いられている理由は、比較的簡易であり、従来の実績では被害状況と良く整合しているからでしょう。
道路土工盛土工指針にも、地震時の照査方法として円弧すべり(ニューマーク法等)や、計算値と要求性能の関連が示されています。(p121-127)
ただし上記指針にも示されるとおり、変形の大きさ、重要度等によってはより詳細な解析が必要となります。

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ご回答ありがとうございます。

ところで、十分な排水処理と入念な締固めがされているれば
レベル2の照査が不要なようですが、
そもそも重要な盛土の排水処理と締固めは必ず行うので、
レベル2の照査は不要かと読めます。
レベル2の照査が不要な理由はなんでしょう?

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同じく、道路土工盛土工指針p121 5行目、

「盛土は既往の経験、実績から一般に修復性に優れていること、基礎地盤の処理、排水処理、十分な締め固め等の入念な施工が行われていれば、被害は限定的であることを考慮したものである。」

なおこれらはあくまでも通常地盤の盛土の場合です。

土工設計を正しく理解、判断するためには、道路土工盛土工指針、道路土工軟弱地盤対策工指針を通読し、想定される各変形形態と、それらに対する照査手法、許容値、対策を、体系的に整理してみることをお勧めします。

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質問の仕方を失敗しました。
恐縮です。

レベル2の照査が必要なケースというのが思い当たらないので、
違和感があった次第です

ちなみに河川堤防盛土はレベル2の照査を行います。
重要度の違いでしょうか。

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同じく、道路土工盛土工指針p121 7行目、

「ただし、極めて重大な二次被害のおそれのある盛土については、レベル2地震動に対する照査を行うことが望ましい。」

「極めて・・」とはそれぞれで検討する必要があります。

繰り返しますが、通常の盛土ではなく軟弱地盤の場合は、上記周辺のただしがきは変わってきます。

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その「極めて・・・」の実例はどんなものがあるのでしょう。
結局、道路盛土の耐震設計はレベル2は二次被害対策として、
道路の機能に対してはレベル1のみという考えでしょうか。
社会への影響や復旧の容易さを考えると、
確かにそうかなあと納得できます。
ありがとうございました。

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極めて・・は、近隣に鉄道や住宅地、交通量の多い道路があったりという場合でしょう。
そういう意味では、確かに「道路の機能に対してはレベル1のみ」という考え方もあるかもしれませんね。

いやいや、やはり「レベル2でも近隣に被害を与えない性能」が道路の性能ですから、
道路の機能としてもレベル2だと言う考えで良いように思います(^^;

安全性能を発揮する対象が、道路利用者か、それ以外かだけのはなしですね。

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橋梁は道路自体の重要度でレベル2の耐震設計がされるのに・・・。
レベル2の地震が起きて、橋は残っていても盛土部は耐震性能3もないので、
しばらく復旧できないというのももったいないような。
まあ、経済性の判断でしょうか。

一旦は納得したのですが、うーん。

深掘りしても仕方ないですね。

ありがとうございました。