土の性質

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今年度の1級土木施工の学科試験で次の問題が出されました。

№1 土質調査・試験結果資料からわかる土の性質などに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
(1) 土粒子の密度は、2.30~2.75の間にあるものが多く、あまり変動の大きいものはないものの、2.5以下の値をとるものは有機物を含んでいる。
(2) N値は、盛土の基礎地盤を評価する上で有益な指標であるが、砂質土でN値30以上では非常に密な地盤判定に分類される。
(3) 自然含水比は、一般に粗粒なほど小さく細粒になるにつれて大きくなり、粘性土では沈下と安定の傾向を推定することができる。
(4) 圧縮指数は、土の圧縮性を代表する指数で、粘土層の沈下量を圧縮指数と塑性指数から判定することができる。

発表された解答番号は(4)でしたが、(2)も適当でないと思います。
砂質土地盤で非常に密と判定されるのはN値50を超えるものと、地盤工学会の「地盤調査の方法と解説」に書かれています。(Terzaghi and Peck)

また、(4)については「塑性指数」というところが適当でないといいたいのでしょうが、塑性指数からはその土が含む細粒分の程度の大小がわかりますし、一概に適当でないとは言えないと思います。少なくとも(2)よりは適当かと思います。

この問題がつくられている元の書籍は、どのようなものなのでしょうか?
また、私の言っていることは間違っているのでしょうか?

土質工学に明るい方がいらっしゃいましたら、是非ご教授願います。

コメント

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(2)は適当だと思いますよ
質問者は盛土の基礎・・・と言う文章を読み飛ばしているのではないでしょうか
道路土工指針 盛土工指針

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コメント有難うございます。

道路土工盛土工指針 第3章調査及び試験施工には記載されていませんでした。

もし、わかるのであれば、具体的にどこに記載されているか教えていただけると
幸いです。

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私も試験を受けました。私も(2)は適当だと思います。
(4)が正しくないのは、「粘土層の沈下量は圧縮指数のみで判断する」からです。
問題文の「塑性指数」は直接的に粘土層の沈下量とは関係ないと思います。
「塑性指数:IP」は粘土の含水比と性状の関係からでてくる、
「塑性限界から液性限界」までの間の状態の体積と含水比の指数ですよね。

土の段階載荷による圧密試験方法 JGS-0411-2000(地盤工学会基準)他
道路橋示方書Ⅳ編p.277~p.278(H24.3)
道路土工 軟弱地盤対策工指針(H24.8)

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コメント有難うございます。

となると(2)は適当なのでしょうか。
盛土の基礎地盤におけるN値の指標は、一般的なN値の指標(Terzaghi and Peck)と違うという。
そこが、一番の疑問です。

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私には、逆に「盛土」と「自然地盤」を同じと考えている方が不思議に思えます。

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(4)は「圧密」というキーワードが抜けているので、不適ではないのかと思いました。

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圧縮指数は圧密沈下のみでは無く、その他の変形(弾性的な変形等)もコミコミな値となっています。
「圧密」というキーワードが抜けてるから「不適」というのは間違いと思います。

参考までに、圧縮指数による沈下量の計算には、「圧縮指数」、「上載加重による増加応力」、「圧密沈下する層の厚さ」等が必要になります。