床版の配筋について

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ユーザー 匿名投稿者 の写真

橋梁の点検をしているものです。
会社の勉強会でRC床版の配筋について聞かれ調べたのですが、よくわかりませんでした。
特に主鉄筋がなぜ橋軸方向ではなく橋軸直角方向に配筋されているのかが知りたいので
どなたか教えていただけないでしょうか。
お願いいたします。

コメント

ユーザー hirahira の写真

床版橋の場合、原則として、版理論により設計計算することになると思いますが、

版理論で計算する場合、配力筋方向にも、曲げモーメントが算出されるため、

これに対するRC計算を行います。

道路橋示方書・同解説 III P232
鉄筋コンクリート上部構造の設計計算例 山海堂

などが参考になるでしょうか。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

RC床版には、力学的な仕分けとして?1方向版と?2方向版の二種類があります
?の中でも、床版の支持方式で2種類あります
日本における物は?アメリカ式と言われるものが主流で、主鉄筋方向は橋軸直角方向
です、?でもヨーロッパ式と言われるものは主鉄筋方向が橋軸方向です

?は相対する2辺で単純支持された等方性無限単純版として設計されるものです
現場で見られるとわかるように、床版は橋軸方向に連続して主桁で支持されています、橋軸直角方向には途中の横桁および対傾構と呼ばれる部材上では支持されていません。
(桁の端部は等方性無限単純版としての連続性の条件が失われるために補強として
橋軸直角方向の桁で支持されています)

Q:主鉄筋がなぜ橋軸方向ではなく橋軸直角方向に配筋されているのか
?の条件だと、床版支間内に輪荷重が作用した場合の床版内の応力は支持されている一番近い桁に伝わります、上記で説明したように橋軸直角方向には支持されていませんから主な応力は橋軸直角方向となります。ですから主鉄筋方向を主な応力方向の橋軸直角方向としているのです