降雨による土砂崩壊後の免疫性について

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ユーザー kousei の写真

崖や山腹などにおいて大雨が降り、土砂が崩壊した後に免疫性が発生し、再び同程度の降水があっても同じ場所では崩壊することは無いというのは本当でしょうか。
現実の土砂災害について全てこのようなことが言えるのでしょうか。

コメント

ユーザー seki の写真

 専門としてやっていないのではっきりした事は言えませんが、昔、ダム貯水池周辺の崩壊地調査をやったことがあります。
 この時、同一地域で撮影された航空写真(記憶では30年間に5回ほど撮影)による判読と現地踏査を行いました。この結果からすると長期的に見た場合、崩壊地の多くは植生が回復し安定な状態に戻ることもありますが、崩壊が更に進んだ箇所もありました。
 この崩壊が進む崩壊地の状態を見ますと、斜面の勾配が急であったり、崩壊地上部にまだ不安定な土砂があったり、風化した岩盤や流れ目の亀裂が見られたりと不安定な要因が多く見受けられました。
 このような状況を考えますと、ご指摘のような一度崩壊を経験した箇所は、同程度の降雨で崩壊することはないと、必ずしも言い切れないと思います。